【過去データ】有馬記念勝ち馬の条件と優勝馬GⅠ成績
競走馬の最終目標であり競馬の年納めレース有馬記念
例年3・4歳勢力が圧勝する事が多いですが
秋古馬3冠のようなドラマチックな展開となるのもこのレースの特徴
終わり良ければ総て良しとも言いますが
今年はどんなドラマが歴史を彩るのでしょうか。
では有馬記念の分析へ
人気
まずは当日人気別の成績を過去20年で見てみましょう
やはり1人気が11勝と圧倒的に結果を残しています
10年に1度くらい大穴がきている印象ですが
基本的には4人気以内での決着が多いようです
続いて前走人気別の成績をご覧ください
前走1人気が12勝とTOP
こちらも稀に前走すら人気のない馬が突然勝利しているようですが
基本前走もある程度の人気を背負って走っている事が重要
着順
続いて前走着順別の成績をご覧ください
前走1着馬の成績が良いですが、掲示板を確保しているような馬であれば
ここで激走する可能性は十分ありそうです
前走レース
前走レース別に違いを見て行きましょう
ジャパンカップが7勝・天皇賞秋が6勝で主要な勝ち馬の前走レースといった印象
続く菊花賞・海外レースもGⅠですので
前走GⅡ以下からの勝ち馬はよほどの衝撃がなければ追いづらいイメージです
キャリア
馬齢というキャリアが結果にコミットするのでしょうか
見事にバランスよく分割していますね
成長期の3歳・充実期の4歳馬が確りと結果を残しています
5歳以上では勝率が下がりますのでこちらのデータと照らし合わせての見極めが必須
産駒血統
トレンドを加味して過去10年に絞ります
サンデーサイレンス系が勝率60％と好成績
GⅠレースに強いミスプロ系が勝利していない点には注目
馬体重
馬格を見ていきましょう。
過去10年468㎏～540㎏内で優勝馬が誕生しています
(中央値としては499㎏)
中央値が高いデータとなっていますので
牝馬以外で馬体が小ぶりの馬はマイナス
枠別成績
枠の有利不利をみていきましょう
真ん中寄りである5枠・3枠の勝率が良いですね
1・2枠が続き7・8枠の勝率が低いので
中山2500mの特性である外枠不利のデータが出ているのだと思います
脚質
脚質別の成績をみていきましょう
先行馬の勝利数が11勝とデータ的には良いですね
次点が差し馬の6勝ですので強烈な末脚が発揮するパターンにも期待できそう
逆に逃げ・追込での成績は振るわないので勝ち馬としては評価が低め
騎手別成績一覧
騎手のスキルに有利不利はあるのでしょうか。
※2024.11.08時点(赤字は引退騎手)
| 有馬記念(20年) | ||
| 騎手 | 勝利数 | 所属 |
| 池添謙一 | 4勝 | 栗東 |
| 武豊 | 3勝 | 栗東 |
| Ｃ.ルメール | 3勝 | 栗東 |
| Ｍ.デムーロ | 1勝 | 栗東 |
| 戸崎圭太 | 1勝 | 美浦 |
| 内田博幸 | 1勝 | 美浦 |
| 吉田隼人 | 1勝 | 美浦 |
| 北村友一 | 1勝 | 栗東 |
| 横山武史 | 1勝 | 美浦 |
| D.レーン | 1勝 | ー |
| O.ペリエ | 1勝 | ー |
| 蛯名正義 | 1勝 | 美浦 |
| 安藤勝己 | 1勝 | 栗東 |
武騎手・ルメール騎手の3勝はTOPジョッキーらしく納得
注目は池添騎手の4勝という数字はもはや偉業でしょう
川田騎手や岩田康騎手がランキングに入ってこない点は意外ですね
20年で未勝利なので覚えておいた方が良さそうです
池添騎手には注目です
有馬記念馬 GⅠ成績
最後に、優勝馬その後の成績を見て行きましょう。
過去20年を遡って
レース勝利後国内GⅠでどこまで結果を残せたのか
データで確認してみましょう
2023年ドウデュース
| ドウデュース | |
| 馬主 | キーファーズ |
| 調教師 | 友道康夫 (栗東) |
| 父 | ハーツクライ |
| GⅠ成績 | ||||
| 競馬場 | レース | 人気 | 着順 | 距離 |
| 2024/06/23京都 | 宝塚記念 | 1 | 6着 | 芝2200 |
| 2024/10/27東京 | 天皇賞秋 | 2 | 1着 | 芝2000 |
共に見る夢
2022年イクイノックス
| イクイノックス | |
| 馬主 | シルクレーシング |
| 調教師 | 木村哲也 (美浦) |
| 父 | キタサンブラック |
| GⅠ成績 | ||||
| 競馬場 | レース | 人気 | 着順 | 距離 |
| 2023/06/25阪神 | 宝塚記念 | 1 | 1着 | 芝2200 |
| 2023/10/29東京 | 天皇賞秋 | 1 | 1着 | 芝2000 |
| 2023/11/26東京 | ジャパンカップ | 1 | 1着 | 芝2400 |
天才の名は後世まで語られるでしょう
2021年エフフォーリア
| エフフォーリア | |
| 馬主 | キャロットファーム |
| 調教師 | 鹿戸雄一 (美浦) |
| 父 | エピファネイア |
| GⅠ成績 | ||||
| 競馬場 | レース | 人気 | 着順 | 距離 |
| 2022/04/03阪神 | 大阪杯 | 1 | 9着 | 芝2000 |
| 2022/06/26阪神 | 宝塚記念 | 1 | 6着 | 芝2200 |
| 2022/12/25中山 | 有馬記念 | 5 | 5着 | 芝2500 |
光の速さで頂を登りました
2020年クロノジェネシス
| クロノジェネシス | |
| 馬主 | サンデーレーシング |
| 調教師 | 斉藤崇史 (栗東) |
| 父 | バゴ |
| GⅠ成績 | ||||
| 競馬場 | レース | 人気 | 着順 | 距離 |
| 2021/06/27阪神 | 宝塚記念 | 1 | 1着 | 芝2200 |
| 2021/12/26中山 | 有馬記念 | 2 | 3着 | 芝2500 |
GPレース無双の牝馬
2019年リスグラシュー
| リスグラシュー | |
| 馬主 | キャロットファーム |
| 調教師 | 矢作芳人 (栗東) |
| 父 | ハーツクライ |
| GⅠ成績 | ||||
| 競馬場 | レース | 人気 | 着順 | 距離 |
| ー | 有馬記念後引退 | ー | ー | ー |
GⅠ3連勝で引退は異例
2018年ブラストワンピース
| ブラストワンピース | |
| 馬主 | シルクレーシング |
| 調教師 | 大竹正博 (美浦) |
| 父 | ハービンジャー |
| GⅠ成績 | ||||
| 競馬場 | レース | 人気 | 着順 | 距離 |
| 2019/03/31阪神 | 大阪杯 | 1 | 6着 | 芝2000 |
| 2020/04/05阪神 | 大阪杯 | 3 | 7着 | 芝2000 |
| 2020/06/28阪神 | 宝塚記念 | 4 | 16着 | 芝2200 |
| 2020/11/01東京 | 天皇賞秋 | 7 | 11着 | 芝2000 |
ダービーも撮りたかった
2017年キタサンブラック
| キタサンブラック | |
| 馬主 | 大野商事 |
| 調教師 | 清水久詞 (栗東) |
| 父 | ブラックタイド |
| GⅠ成績 | ||||
| 競馬場 | レース | 人気 | 着順 | 距離 |
| ー | 有馬記念後引退 | ー | ー | ー |
忠是名馬
2016年サトノダイヤモンド
| サトノダイヤモンド | |
| 馬主 | サトミホースカンパニー |
| 調教師 | 池江泰寿 (栗東) |
| 父 | ディープインパクト |
| GⅠ成績 | ||||
| 競馬場 | レース | 人気 | 着順 | 距離 |
| 2017/04/30京都 | 天皇賞春 | 2 | 3着 | 芝3200 |
| 2018/04/01阪神 | 大阪杯 | 3 | 7着 | 芝2000 |
| 2018/06/24阪神 | 宝塚記念 | 1 | 6着 | 芝2200 |
| 2018/11/25東京 | ジャパンカップ | 3 | 6着 | 芝2400 |
| 2018/12/23中山 | 有馬記念 | 6 | 6着 | 芝2500 |
3歳時は無敵のオーラでした
2015年ゴールドアクター
| ゴールドアクター | |
| 馬主 | 居城寿与 |
| 調教師 | 中川公成 (美浦) |
| 父 | スクリーンヒーロー |
| GⅠ成績 | ||||
| 競馬場 | レース | 人気 | 着順 | 距離 |
| 2016/05/01京都 | 天皇賞春 | 1 | 12着 | 芝3200 |
| 2016/11/27東京 | ジャパンカップ | 3 | 4着 | 芝2400 |
| 2016/12/25中山 | 有馬記念 | 3 | 3着 | 芝2500 |
| 2017/04/30京都 | 天皇賞春 | 5 | 7着 | 芝3200 |
| 2017/06/25阪神 | 宝塚記念 | 5 | 2着 | 芝2200 |
| 2018/04/01阪神 | 大阪杯 | 12 | 16着 | 芝2000 |
GⅡ参戦から見事でしたね
2014年ジェンティルドンナ
| ジェンティルドンナ | |
| 馬主 | サンデーレーシング |
| 調教師 | 石坂正 (栗東) |
| 父 | ディープインパクト |
| GⅠ成績 | ||||
| 競馬場 | レース | 人気 | 着順 | 距離 |
| ー | 有馬記念後引退 | ー | ー | ー |
全馬なぎ倒した末脚が衝撃
2011・2013年オルフェーヴル
| オルフェーヴル | |
| 馬主 | サンデーレーシング |
| 調教師 | 池江泰寿 (栗東) |
| 父 | ステイゴールド |
| GⅠ成績 | ||||
| 競馬場 | レース | 人気 | 着順 | 距離 |
| 2012/04/29京都 | 天皇賞春 | 1 | 11着 | 芝3200 |
| 2012/06/24阪神 | 宝塚記念 | 1 | 1着 | 芝2200 |
| 2012/11/25東京 | ジャパンカップ | 1 | 2着 | 芝2400 |
| 2013/12/22中山 | 有馬記念 | 1 | 1着 | 芝2500 |
海外にも名を遺した黄金配合
2012年ゴールドシップ
| ゴールドシップ | |
| 馬主 | 小林英一HD |
| 調教師 | 須貝尚介 (栗東) |
| 父 | ステイゴールド |
| GⅠ成績 | ||||
| 競馬場 | レース | 人気 | 着順 | 距離 |
| 2013/04/28京都 | 天皇賞春 | 1 | 5着 | 芝3200 |
| 2013/06/23阪神 | 宝塚記念 | 2 | 1着 | 芝2200 |
| 2013/11/24東京 | ジャパンカップ | 2 | 15着 | 芝2400 |
| 2013/12/22中山 | 有馬記念 | 2 | 3着 | 芝2500 |
| 2014/05/04京都 | 天皇賞春 | 2 | 7着 | 芝3200 |
| 2014/06/29阪神 | 宝塚記念 | 1 | 1着 | 芝2200 |
| 2014/12/28中山 | 有馬記念 | 1 | 3着 | 芝2500 |
| 2015/05/03京都 | 天皇賞春 | 2 | 1着 | 芝2500 |
| 2015/06/28阪神 | 宝塚記念 | 1 | 15着 | 芝2200 |
| 2015/11/29東京 | ジャパンカップ | 2 | 10着 | 芝2400 |
| 2015/12/27中山 | 有馬記念 | 1 | 8着 | 芝2500 |
平成番芦毛の怪物
2010年ヴィクトワールピサ
| ヴィクトワールピサ | |
| 馬主 | 市川義美 |
| 調教師 | 角居勝彦 (栗東) |
| 父 | ネオユニヴァース |
| GⅠ成績 | ||||
| 競馬場 | レース | 人気 | 着順 | 距離 |
| 2011/11/27東京 | ジャパンカップ | 4 | 13着 | 芝2400 |
| 2011/12/25中山 | 有馬記念 | 4 | 8着 | 芝2500 |
中山では無敵のエース
2009年ドリームジャーニー
| ドリームジャーニー | |
| 馬主 | サンデーレーシング |
| 調教師 | 池江泰寿 (栗東) |
| 父 | ステイゴールド |
| GⅠ成績 | ||||
| 競馬場 | レース | 人気 | 着順 | 距離 |
| 2010/06/27阪神 | 宝塚記念 | 4 | 4着 | 芝2200 |
| 2010/12/26中山 | 有馬記念 | 4 | 13着 | 芝2500 |
| 2011/06/26阪神 | 宝塚記念 | 7 | 10着 | 芝2200 |
ブエナを倒した好騎乗
2008年ダイワスカーレット
| ダイワスカーレット | |
| 馬主 | 大城敬三 |
| 調教師 | 松田国英 (栗東) |
| 父 | アグネスタキオン |
| GⅠ成績 | ||||
| 競馬場 | レース | 人気 | 着順 | 距離 |
| ー | 有馬記念後引退 | ー | ー | ー |
天才の娘は天才のまま引退
2007年マツリダゴッホ
| マツリダゴッホ | |
| 馬主 | 高橋文枝 |
| 調教師 | 国枝栄 (美浦) |
| 父 | サンデーサイレンス |
| GⅠ成績 | ||||
| 競馬場 | レース | 人気 | 着順 | 距離 |
| 2008/11/30東京 | ジャパンカップ | 5 | 4着 | 芝2400 |
| 2008/12/28中山 | 有馬記念 | 2 | 12着 | 芝2500 |
| 2009/11/01東京 | 天皇賞秋 | 8 | 17着 | 芝2000 |
| 2009/12/27中山 | 有馬記念 | 3 | 7着 | 芝2500 |
全てを巻き込んだ衝撃の激走劇
2006年ディープインパクト
| ディープインパクト | |
| 馬主 | 金子真人ホールディングス |
| 調教師 | 池江泰郎 (栗東) |
| 父 | サンデーサイレンス |
| GⅠ成績 | ||||
| 競馬場 | レース | 人気 | 着順 | 距離 |
| ー | 有馬記念後引退 | ー | ー | ー |
そして伝説へ
2005年ハーツクライ
| ハーツクライ | |
| 馬主 | 社台レースホース |
| 調教師 | 橋口弘次 (栗東) |
| 父 | サンデーサイレンス |
| GⅠ成績 | ||||
| 競馬場 | レース | 人気 | 着順 | 距離 |
| 2006/11/26東京 | ジャパンカップ | 2 | 10着 | 芝2400 |
伝説に勝ったサンデーの血
2004年ゼンノロブロイ
| ゼンノロブロイ | |
| 馬主 | 大迫久美子 |
| 調教師 | 藤沢和雄 (美浦) |
| 父 | サンデーサイレンス |
| GⅠ成績 | ||||
| 競馬場 | レース | 人気 | 着順 | 距離 |
| 2005/06/26阪神 | 宝塚記念 | 2 | 3着 | 芝2200 |
| 2005/10/30東京 | 天皇賞秋 | 1 | 2着 | 芝2000 |
| 2005/11/27東京 | ジャパンカップ | 1 | 3着 | 芝2400 |
| 2005/12/25中山 | 有馬記念 | 2 | 8着 | 芝2500 |
秋古馬3冠はこれからも伝説
有馬記念を最後とする馬も多く
3歳馬以外はその後活躍出来るのはなかなか難しい印象
まとめ
如何でしたでしょうか。
最も有馬記念優勝馬に近い存在は以下のデータに多く該当した馬なのかもしれません
勝ち馬要素
・当日・前走共に4人気以内
・前走4着以内
・前走JCか天皇賞秋
・3・4歳馬
・サンデー系
・馬体重468～540㎏
・池添騎手・武騎手・ルメール騎手が騎乗
・5枠
・脚質は先行
有馬記念というGⅠはスタミナと操縦性・コーナーに耐えられる操縦性が重要なレース
枠や騎手に左右されやすいレースでもありますので、確りと過去データを予習しておきましょう
