【菊花賞2023予想】群れに答えなどない 重要ファクターは3つ

本当に強い馬が勝つ菊花賞。

皐月賞馬ソールオリエンスがリベンジを達成するのか。

ダービー馬タスティエーラが2冠目として押し切るのか。

2頭を超える新星が新たなピースとして誕生するのか。

グランドオープンの京都でどんな菊花賞が歴史に名を刻むのか楽しみです。

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GⅠ菊花賞

コース	芝3,000m
格付け	GⅠ
条件	3歳　定量戦

菊花賞は、最もスタミナのある優秀な繁殖馬を選定するためのチャンピオンレースで、資格は3歳の牡馬と牝馬に限られ、せん馬（去勢馬）は出走できません。

また、クラシック三冠（皐月賞・日本ダービー・菊花賞）の最終関門であり、「皐月賞は“最も速い馬”が、ダービーは“最も幸運に恵まれた馬”が、菊花賞は“最も強い馬”が勝つ」と言われています。

歴史のなかにはシンボリルドルフ、ナリタブライアン、ディープインパクト、オルフェーヴル、コントレイルなどの名馬を輩出しているレースでもあります。

今年からは本来の京都競馬場ー芝・外回りコースを舞台に、スピードとスタミナを兼ね備え、2度の坂越えと3000mの長丁場を克服した馬に菊花賞馬の栄誉が与えられるとてもタフなレースが戻ってきます。

京都3000m【芝右回り】の特徴

3コーナー手前からスタートして、外回りコースを1周半するレイアウトで、3コーナーまでの距離は200mと短い。

外を膨らむようなコース取りを避ける要素が多くどうしてもスタートからポジション争いが発生しやすいのが見どころ。

1周目に通るスタンド前では下り坂や歓声といったレースファクターが発生する為、主に折り合いを欠かないように気を付けたいところです。

2週目3コーナー付近の急坂たちを経て、仕掛けどころは4コーナーでの攻防とはなるが、この世代は3コーナーから生じる京都コース独特の下り坂ロングスパートを経験していない為、スムーズに4コーナーを回る事がまず重要。

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過去データ【過去5年】

	着順	馬齢	馬名	人気	前走	父
22	1	牡3	アスクビクターモア	2	セントライト記念(GⅡ)2着	ディープインパクト
	2	牡3	ボルドグフーシュ	7	神戸新聞杯(GⅡ)3着	スクリーンヒーロー
	3	牡3	ジャスティンパレス	4	神戸新聞杯(GⅡ)1着	ディープインパクト
21	1	牡3	タイトルホルダー	4	セントライト記念(GⅡ)13着	ドゥラメンテ
	2	牡3	オーソクレース	3	セントライト記念(GⅡ)3着	エピファネイア
	3	牝3	ディヴァインラヴ	6	木曾川特別1着	エピファネイア
20	1	牡3	コントレイル	1	神戸新聞杯(GⅡ)1着	ディープインパクト
	2	牡3	アリストテレス	4	小牧特別1着	エピファネイア
	3	牡3	サトノフラッグ	5	セントライト記念(GⅡ)2着	ディープインパクト
19	1	牡3	ワールドプレミア	3	神戸新聞杯(GⅡ)3着	ディープインパクト
	2	牡3	サトノルークス	8	セントライト記念(GⅡ)2着	ディープインパクト
	3	牡3	ヴェロックス	1	神戸新聞杯(GⅡ)2着	ジャスタウェイ
18	1	牡3	フィエールマン	7	ラジオNIKKEI賞(GⅢ)2着	ディープインパクト
	2	牡3	エタリオウ	2	神戸新聞杯(GⅡ)2着	ステイゴールド
	3	牡3	ユーキャンスマイル	10	阿賀野川特別1着	キングカメハメハ

人気データ【過去10年】

		単勝率	連対率	複勝率
1～3人気	【7-3-3-17】	70%	33%	43%
4～6人気	【2-3-4-21】	20%	16%	30%
7人気以下	【1-4-3-112】	10%	4%	6%

人気は安定している方だと思いますが平均の単勝オッズは10倍を越えます。

※ちなみに単勝オッズ50倍を超えると【0-0-0-74】と3着以内無し

レース傾向【過去10年】

多少の誤差は生じる可能性が有ります

前走着順	3着以内	【9-9-9-75】
	4着以下	【1-1-1-75】
キャリア	8戦以内	【10-8-10-91】
	9戦以上	【0-2-0-59】
重賞成績 【4月以降GⅡ以上】	4着以内有	【9-9-7-64】
	4着以内無	【1-1-3-86】

前走4着以下で馬券に絡んだのは皐月賞4着以内

4月以降GⅡ以上での4着内がない馬で馬券に絡んだのは前走勝利した馬

データ推奨馬

この2頭が勝ち馬のファクターに該当しました

注目馬ピックアップ

①タスティエーラ

馬齢	牡3歳
馬主	キャロットファーム
生産	ノーザンファーム
父	サトノクラウン
主な勝鞍	東京優駿1着

父サトノクラウンの悲願を成し遂げたダービー馬。

ローテーション・先行策・ビッグレースでの好騎乗全てで最高のパフォーマンスを出し切る事が出来たホースマン達の結晶とも言ってよいでしょう。

菊への適性はなんともいえませんがスタイル的にはフィットしそうですし、父も長距離への参戦がなかっただけで長い距離での実績は◎

母系には菊花賞マンハッタンカフェがいますからむしろポジティブ血統ともいえるでしょう。

②ソールオリエンス

馬齢	牡3歳
馬主	社台R
生産	社台ファーム
父	キタサンブラック
主な勝鞍	皐月賞1着

歴史を遡ってもTOP3には入る鬼脚パフォーマンスで1冠目を制した怪物。

ダービーでは観る限り好騎乗であったと思いますし、人馬共にほんの少し甘さが出たのかなといった印象。

キタサンブラック産駒という競馬界を変えるかもしれない異次元の能力と圧倒的な右回り適性に期待。

③トップナイフ

馬齢	牡3歳
馬主	安原浩司
生産	杵臼牧場
父	デクラレーションオブウォー
主な勝鞍	札幌記念2着

前走強豪揃う札幌記念でプログノーシスの2着と古馬相手にも潜在能力を示した強心臓の先行馬。

スタートさえ決めればしぶとく粘れる二の足の持ち主でGⅠホープフルSではハナ差の2着、弥生賞ではタスティエーラの2着と確かな能力。

皐月、ダービーは完全出遅れが敗因なのでスタートさえという条件付きではあるが面白い存在。

最終予想

本命◎サトノグランツ

悔やまれるのはダービーでの大外枠とスタート後隣馬落馬での不利。

上り3F2位の鬼脚発揮もメンタル崩壊で位置取りが絶望的なのが敗因と考えれば、京都新聞杯・神戸新聞杯含めとにかく圧倒的パフォーマンス。

ほぼ全てのレーススタートは優秀なのに常に内に追いやられ追い出しに苦労しつつ、他馬とのフィジカルやガッツは超優秀。

中枠11番で内外見ていける状況で3冠ジョッキーが上手く導いてくれるイメージが観えています。

京都競馬場というニューフィールドでの経験はかなりのアドバンテージですし、下り坂や直線の急坂を苦にしない適性はゴールデンゾーンとなり彼のロングスパートを引き出してくれる予感がしています。

仕上がりは1周前に超絶調教でしたので最終は現状維持という印象でメンタル的にもとてもフレッシュに走れていましたね。

追切　評価　A
時期	調教場所	6F	4F	3F	1F	状態
最終追切	栗東坂路(良)		52.7	38.4	12.3	馬なり

対抗○ソールオリエンス

この馬に関しては皐月賞での圧倒的なパフォーマンスが全てだと思っています。

ダービー2着、ステップレースのセントライト記念では積極的に追い込むも超有力馬レーベンスティール相手に2着という結果は世代屈指だと思いますし、血統やオーラ、舞台を加味しても最も突き抜けて勝利する可能性が高い馬はソールオリエンスだと思います。

しかし皐月以来勝利出来ていないという結果も真実で、それ故ここ2走同様獲りこぼす可能性が高いのも正直な印象です。

脚質的に後方からの競馬で良いと思っていますし、下り坂を経由してのロングスパートも絶好のパフォーマンスチャンスですので後は鞍上がこの馬自身の能力を信じて確りと発揮させてあげられるか否かというのがPOINTでしょう。

逆説して考えればリバティアイランドのようにヴィクトリーロードを作れれば菊花賞馬です。

調教に関してはもちろん時計は優秀ですが、この馬のGⅠ仕上げとしてはもの足りない印象でもあります。

輸送や長距離という環境に応じての対応かとは思いますが、ここに来て早熟であった可能性も加味したいと思っています。

追切　評価　B
時期	調教場所	6F	4F	3F	1F	状態
最終追切	美浦南W(良)		52.2	37.6	11.5	馬なり

相手▲ファントムシーフ

出世レースともいわれる共同通信杯を制した期待馬で皐月賞では出遅れ・重馬場という状況ながらレースセンスの良さで3着を死守。

ダービーでは枠順の悪さと反応がいいとはいえないスタートが懸念でしたし、直線勝負のような展開はこの馬には向きませんでした。

騎手とのレースも3戦目ですし前走では負けはしたもののスタートから展開までまさにこの馬の良さを引き出すような美しい競馬でしたし、上位2頭がレコードタイムでしたから結果は上々です。

ファントムに長距離適性があり前回と同様の競馬が出来たならメンバーで最もしぶといこの馬の馬券内は固いと予想します。

調教ではタイムもフォームも良くまさにここに向けて仕上がった印象。

追切　評価　A
時期	調教場所	6F	4F	3F	1F	状態
最終追切	栗東坂路(良)		54.4	39.9	11.9	直強め

相手☆リビアングラス

THE上り馬で逃げ馬の新星。

京都新聞杯ではサトノグランツ相手にタイム差なしの3着と、距離・コース適性は示していますし、続く阿賀野川特別では展開が向いたとはいえ古馬相手に逃げ切る秀逸競馬。

菊花賞と相性の良いディープインパクトの後継キズナ産駒にも期待はしたいですし、新馬戦から2000m以上を使っているのも好印象。

調教につきましては1週前に仕上がっていましたし最終でも前走同様の状態にはあるでしょう。

ユニコーンライオンに先着するくらいの出来。

追切　評価　B
時期	調教場所	6F	4F	3F	1F	状態
最終追切	栗東坂路(良)		53.5	38.8	12.1	馬なり

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データブレイク馬【直感馬】

新時代の競馬に突入しています。

過去のデータを壊して激走してくる馬はこの馬。

トップナイフ

データ上戦績の多い馬は本番での成績が伴わないのですが、当馬は今年に入ってから5戦目と他メンバーと変わらない状況。

むしろ5つの競馬場を経験しているこの馬の特性がここにきて活きる可能性は大きいと思っています。

皐月賞・ダービーでは出遅れが敗因の為、最内1枠で上手にスタートを切ることが出来れば前走のようなパフォーマンスは期待できそうですしこの未知の距離でこそ生きる騎手の特性や経験は大きなアドバンテージとなるはず。

距離に不安は残るものの、札幌記念から参戦した馬は好走しそうという直感馬です。

調教は前走同様地味な仕上がりには見えますが、結果札幌記念で2着なのですから本番以外を気にする馬ではないのでしょう。

追切　評価　B
時期	調教場所	6F	4F	3F	1F	状態
最終追切	栗東CW(良)		53.7	38.6	12.4	馬なり

サインはある？

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