【2歳馬評価2023】新馬戦Vol.3 ジャスティンミラノ・ブエナオンダ
新馬戦は意外とこの辺りの有力馬も重要で、皐月賞馬ソールオリエンス・ダービー馬タスティエーラも11月デビュー。
少ない出走経験であっという間に駆け抜ける育成が主流となりつつあるかもしれません。
来年のご参考にいかがでしょうか
各馬の印象
個人的に何頭かピックアップして振り返りたいと思います。あくまで個人の見解です。
ジャスティンミラノ【父キズナ】
東京2000m タイム2:02.0
東京2000mには不利な外枠スタートでしたが、好スタートからポジショニングを確保できるレースセンスが秀逸。
外からのプレッシャーをも跳ね除けるメンタルも冷静で、直線追い出しを解放されると上り33.4の末脚で突き抜け、タイム的に加速ラップではないものの2着に詰められる様子もないまま強い競馬でした。
注目されている上がり4F「45.9」は中距離レースにしては優秀で歴代最速タイ。ダノンベルーガの新馬戦、ドゥレッツァの未勝利戦が上がり4F「46.1」
控えめに行ってもGⅠ級
加速力+長く伸びる末脚の持ち主ですね。
ラップタイム
ジャスティンミラノ | ラップ | 13.0 – 12.1 – 12.7 – 12.6 – 12.7 – 13.0 – 12.4 – 11.4 – 10.8 – 11.3 |
新馬戦平均 | タイム | 【2:04:6】 |
【Sukeuma’s POINT】
・馬体診断
500キロ超えの迫力があり、脚も長く見映えのする好馬体。
直線のトップスピードの走りを見ても体幹がありブレがない。
シルエット的にもダービーの距離2400mは向いていそうです。
・血統診断
父キズナのパワーと、母系のスピードセンスを受け継いでいそうで、いわゆる瞬発力と持続力に長けている万能型。
ブエナオンダ【父リオンディーズ】
京都2000m タイム2:01.4
好スタートからポジショニングも問題なし、道中好位でリズム良く流れに乗れるメンタルと先団を確保できる追走力も◎
4角手前から促されトップスピードに到達するまで時間がかかりましたが、末脚がブーストすると瞬間に他馬を突き放す競馬。
4馬身差の圧勝レースはラスト3F【11.9-11.6-11.3】の加速ラップで印象以上にタイムが優秀ですし、内回りコースでこのパフォーマンスですから広く長い直線で能力を確かめてみたいですね。
ラップタイム
ブエナオンダ | ラップ | 12.7 – 10.8 – 12.2 – 12.7 – 13.0 – 12.9 – 12.3 – 11.9 – 11.6 – 11.3 |
新馬戦平均 | タイム | 【2:03:8】 |
アルセナール【父エピファネイア】
東京1600m タイム1:36.1
スタートはまずまず、道中は折り合いもかかず好位の外目からうまいレース運びは優秀。
じっと我慢をする様子と頭を下げて上手にクビをつかっての走法は新馬とは思えない賢さで、4角での迫力あるコーナーリングも見事でした。
直線では2歳らしく反応まで時間がかかっている印象にも見受けられましたが、進路を促して前があくと鬼のような末脚で2着を差し切り。
2着モリノレッドスターもかなり強い競馬で3着に3馬身離している様子からアルセナールのキレるような武器を感じました。
エピファネイア産駒らしい気難しさはなく、産駒らしくないキレのある爆発力は母系が濃く出ている可能性が高く今後面白そうな存在でしょう。
ラップタイム
アルセナール | ラップ | 12.9 – 11.3 – 11.8 – 12.5 – 12.9 – 12.0 – 11.3 – 11.4 |
新馬戦平均 | タイム | 【1:36:9】 |
まとめ
年末に向けて期待馬が勝ち上がってきましたね✨
新種牡馬の入れ替わりがとにかく早くあっという間に上位に上り詰めている状況ですので、適性やストロングポイントの見極めが重要です。
来年のクラシック候補がいるかもしれませんよ